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茨城産・真壁小目の採石場

国産の石材の中でも特に人気があるのが、茨城県産の真壁小目石です。

今回は真壁小目石・稲田石・やさと御影の採石場を見学しました。

1、やさと御影の採石場

令和8年4月17日、土浦駅に集合、車で約1時間の距離にやさと御影の採石場に到着。地図では筑波山の隣の加波山の東南にあたる山肌を採掘しています。やさと御影は別名真壁石の中目と言われます。

正直な感想として知名度の割に大きい(良質な原石が多く取れる)採石場だと思いました。ワイヤーソーを使い、綺麗な断面を見せています。「天地」と書かれているのは、山にあった状態の上下を守って製品にすることです。こだわりと豊富な採掘量が伺えます。

採石場の石原石材の社長による説明によると、埋蔵量はまだまだ十分にあるそうです。周年を迎えるにあたり、販売促進PRを行うそうです。

切り出している岩盤の上を歩く

採石場から加波山の東を見る

2、稲田石 前山(まえやま)採石場跡

加波山を下り、笠間方面に移動、稲田石の昔の採石場へ。

向かって右側は最高裁判所の外壁に使われた一帯だそうです。

Sion 川畑社長(中央)によると前山採石場は良質な稲田石が取れたが、現在は採掘しておらず、水が溜まり池となって、水深は20mはあるそうです。稼動時は排水しながらの作業でした。採石すると山の斜面がすり鉢状になり、勾配が大きくなると採石の許可が下りずに閉山となります。現在は石切山脈の名称で観光地として注目を受けています。後ろの工場では原石ストックを利用して製品を加工・出荷しております。

3、稲田石採石場

続いて現在も稲田石を採掘している堀石材工業さんを訪れました。

堀社長のご挨拶があり、現在でも稲田石を採掘していること、副産物の砂・砂利などを建材として商品化していること、稲田石にも種類があり、「稲田石」として出荷される1級品は、全体の10%しか取れず、残りの90%は「稲田石」とは出さない。2級品「青葉」として根石など見えない部分の構造材に限って出荷する。稲田石のブランドを守るために品質の管理を行っている。是非茨城の石を使って頂きたいとお言葉を頂戴しました。

ワイヤーソーを使い、ロスを最小限に採石している

石材の内部にはヒビ・黒玉・白玉・流れ・帯・キズという欠陥があり、それらを除いた部分が製品となります。これを製材率といい、稲田石(1級品)は原石のわずか10%が最終製品になります。磨かれた稲田石の色は資料館のパートでご紹介します。

岩盤の上に砂や砂利を埋めて通路にしているようです

左手にはストックヤード、入り口には砕石や砂利などが整然と積み上がり、建材として利用されています

昼食はそば処のざわにて。太い田舎そばを頂きました。

4、真壁小目石採石場

加波山の西側にある丁場が真壁小目石採石場です。

出川工業社長のお話では「現在は採石の為の準備段階にある。奥の良質な岩盤に到達するため、手前にある土砂を除いている。」特徴は約60万年前にできた地層で、中国の石材に比べて相当新しいといえます。石目は細かく青みがあり、変色しにくい、人気がある白御影石です。

鑿岩機で穴を開けている

目印をつけ、小割りにする所。水をかけて石目を確認している。

丁場全体の風景。採石の計画としては中央の奥に進みたい。

原石のストック。会社名・場所などの目印。

キズをマーキング。使える場所は限られてくる。どのように切削するか。

5、つくばジオミュージアム

締めくくりに、校舎を再利用したミュージアムで筑波の石に関する講演を受けました。

採石場で見た原石が磨かれた時の表面について

鳥瞰図による採石場の位置関係

昔の石工道具の展示、鋳物のため、さびてしまう。

現在我々が使っている道具もほぼ同じ形状なのがちょっと面白い。ノミの先端は超合金チップ埋め込みに代替。

奈良の西大寺の忍性の五輪塔は美しい五輪塔の代名詞であり、当時の石材加工の最先端技術が茨城県にもたらされたことは、古くから石の資源だけでなく、技術も発達した地域でした。

今回初めて真壁小目石はじめ茨城の丁場を見学し、採石の大変さ、石は貴重な資源であることを学ぶとともに、石が採れる山の風景や石にしがみついて切り出すおじさん方の顔を知って親しみが湧いてきました。

今回の研修を企画して頂いた石材部会の現役・OBメンバーにはこの場を借りてお礼申し上げます。

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