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岡崎の石-JC石材部会岡崎エクスカーション

日本青年会議所石材部会主催の岡崎エクスカーション(研修会)に参加しました。

愛知県岡崎は花崗岩の日本3大産地の一つで、茨城県真壁・笠間地域と香川県庵治地域とともに石の産出だけでなく、加工や技術の発展した地域です。東海道沿いに位置し、高い技術力が東京にクチコミで広がったそうです。今回は採石場・石工道具製作所・字彫り・灯籠の加工・小売店に至るまで、石の都・岡崎の全体を見渡すことができました。印象に残る写真を中心にご紹介させて頂きます。

1、宇寿石の採石場

(有)中根石材  

東岡崎駅から車で30分の場所にあり、宇寿石は現在中根石材1社だけが採石している

中根社長は若い頃は役者を目指していたとの事、長身でかっこいい。

大きな鳥居でも対応できる大きな原石

採石場は爆破シーンやミュージシャンのライブなど撮影でも使われる

ストックヤード

石目は白く細かい 粘りがあり、彫刻に向いている

石割り実演

通常はドリルで穴を開け、せり矢とくさびを打ち込みますが、

山根さんはノミで浅い穴を開け、豆矢だけで割ろうとしています

真下に割る技術!(石の目は斜め)

左側)豆矢 こんなに小さい矢で割るとは!

右側)穴をあけるノミ・平ノミ

2、牛岩青石の採石場

東海石材株式会社 

庵治石と共に最も高価な石材といわれる「牛岩青石」の丁場

日本最大の自動車メーカーの創業家のお墓所にも使われています

現在は1社のみで採石されています

火薬で爆破させ、岩盤から切り取る 大量に取れないが石目は細かく青い 

製材率は約4割です

石臼屋さん曰く、抹茶を挽く臼の石は目の細かくて硬い牛岩青石が最高品だそうです 

3、近藤石工道具製作所

石屋が使う道具を製造している

ビシャン・両刃・片刃の本体部分

ビシャン(4枚・9枚・16枚・25枚)

上)コヤスケ 中)ノミ 豊富なサイズ

石頭せっとう(ハンマー)

親子で家業を引き継いでおられます  私も道具を大事に扱いたいと思います

4、高須石材

宇寿石や牛岩青石を扱う現地の小売店

形状は名古屋式で東京と違います(正面に貫通した穴が空いている)

宇寿石の完成品

牛岩青石の完成品

吉祥石の完成品

小売店でも加工場を併設しており、完全に分業はされていないと感じました

5、字彫 石の丸進 

岡崎でも文字彫刻はやはり専門業社が担います

社長の久野さん

東京で墓誌に追加彫刻する場合、現地で立ち彫りするのが主流ですが、こちらでは墓誌を取り外して工場で彫ります

大きな箱の中に彫刻する石製品を入れて、職人さんは外から覗いて作業します 

石にどのように彫刻するかよく質問されますが、手順としては石にゴムシートでマスキングをして、文字をくり抜いた石の表面にサンドブラストを吹き付けて彫ります

私の祖父の時代は手彫りでした

6、卸売・小売

清水組石材工業(株) 

地域で最も大きい、小売も行う総合商社

清水社長(中央)と石材工業新聞社の山口社長(今回のガイドを務めて頂きました)

宇寿石・牛岩青石のサンプル 他にも全国の石を扱う

出荷待ちの製品 

研磨の工程 コの字の穴は石塔正面となる名古屋型

7、彫刻

石の戸松

両刃という道具を使い、石の表面に線状に刻みをつける小叩き仕上げ

蓮華の加工の精度に注目

スケッチを元に粗削りをする様子

8、灯籠制作

鳥居石材店

現代の名工になられた鳥居さん

機械による切削面を残さないのが「伝統工芸品岡崎製品」 認定証が付きます

海外での人気により、輸出もされているが、制作は手作業なので、大量に作れない

通称「白石」といわれる岡崎産の石を使った灯籠 

ビシャン仕上げ

角は歯ビシャンで柔らかく仕上げる

灯籠の笠石の軒下も反るように加工が施されている

正確に厚みを取るためにハサミという独自の道具を使う

水鉢 

最初に「かけご」といい、縁からまず沈めるのだそうです

この段差は水鉢にふたをしていた名残と言われる

穴は膨らませて彫る これをみかん彫という 

はじめに直径のボーリングをし、その中心に深さを同等にして矢穴を空けると、くり抜いて割ることができる 

穴をあけるノウハウも教えてくれました

周りの表面はノミ切りで仕上げ 

家紋も手加工です 

京都の個人邸用に出荷されるそうです 私も一つ欲しいと思いましたが、お値段は聞けませんでした!

石屋として、手作りの大事さという点において初心に立ちかえることができました。

今回の研修を企画・実施頂きました日本青年会議所石材部会の皆様、ガイド役をして下さいました日本石材工業新聞社の山口様、濱本様には心からお礼申し上げます。

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